ウェルチアレン製品には、「リチウムハンドル」と呼ばれる電源ハンドルが2タイプあります。同じ3.5V仕様なので、両ハンドルともに3.5V仕様診察ヘッドで使用可能ですが、両者にある違いと、それぞれの特徴を解説いたします。
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<71910/3.5Vリチウム・イオン充電式ハンドル(従来品):上画像左>
- 従来タイプ
- 71907セットに含まれている
- スタンド(1本立て/2本立てとも)充電のみ
- 充電0%→100%には充電時間約14時間必要
- メーカー公称連続使用時間120分(ハロゲン使用時※LED球使用時は3倍)
- 71-xxxLDE-J/ユニバーサルデスクチャージャーでも充電可能
<719-3/ハンドルセット USB充電器付(新製品):上画像右>
- USB充電可能タイプ
- 71-xxxLDE-J/ユニバーサルデスクチャージャーには、このタイプが同梱
- USB充電(急速)/スタンド充電(非急速)/71-xxxLDE-J/ユニバーサルデスクチャージャー(非急速)の各充電方法に対応
- 充電0%→75%には90分(USB急速充電時)※スタンドの場合は71910と同じ14時間
- メーカー公称連続使用時間5時間(LED使用時※ハロゲン球使用時は1/3)
- 点灯したままでも約10分経過すると消灯する自動OFF機能付き
皆様から頂いたリチウムハンドルの疑問・質問をご紹介します!
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Q:リチウムハンドル新品時には電圧が4.2Vあるとお聞きしました。ハロゲン球は3.5V仕様なのに、4.2Vで点灯させても支障は無いのでしょうか?
A: 支障が無いとは言い切れません。リチウムハンドル新品時最大電圧4.2Vでハロゲン球を点灯させつづけると電球に負担をかけています。ではどうすればよいかというと、「明るさを調整する必要がある」ということです。リチウムハンドルのスイッチはON/OFFの切替スイッチではなく、レオスタット(可変抵抗器)という名称で、「電気回路を流れる電圧や電流の量を制御する」仕組みをとっています。つまり、時計回りに回せば回すほど、明るくなる=電圧が高くなる ということです。ウェルチとしては、「電圧=明るさ」は「調整するもの」(いつも最大はNG)と説明しています。検耳鏡の場合で言い換えると、耳内奥を照らすなら最大電圧=明るさ最大、手前を照らすなら電圧中程度=明るさ中程度にするように調整することがベストですということです。したがって、ハロゲン球+リチウムハンドル(特に新品)の組合せでは、「いつも最大の明るさ」ではなく、レオスタットで明るさを調整することが必須であり、そうすることが、ハロゲン球の寿命を延ばすことに繋がります。是非とも、明るさは適宜調整するようにお願いいたします。
電圧が高い場合→充電の減りが早くなり、電球寿命が短くなる。
電圧が低い場合→充電の減りが遅くなり、電球寿命が長くなる。
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Q:リチウムハンドルを診察台から落としてしまいましたが大丈夫ですか?
A:軽い衝撃ならば問題無い場合も無きにしも非ずですが、内部で充電池が損傷して、最悪の場合は充電できなくなったり、発火する場合がありますので、廃棄をお勧めいたします。
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Q:充電せずに長期間保管していても使用できますか?
A: 長期間保管する場合は、充電0%や充電100%で保存するのではなく、①60~80%の状態で、②常温・常湿の環境で、③定期的に充電状況を確認する、という点に注意しながら保存してください。何もせずに放置していると、充電不能になったり、発火する場合もございます。
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Q:10分くらい点灯させたままの時にハンドルとヘッドの接続部が熱くなっていましたが異常ですか?
A:ハロゲン電球はフィラメントが2000~3000℃で燃焼して発光しています。その熱が電球本体に伝わり、それがハンドルの金属部に伝わって、使用者が熱いと感じるのです。ハロゲン球が点灯している以上は熱が発生しますので、異常は無いのですが、メーカーは10分以上の連続点灯はお勧めしておりません。
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